パティドゥかぼちゃのココット

子供のころ、手早で自分で好きなように味付けができるウフココット*をよく食べていました。それをパティドゥかぼちゃでアレンジしたら、かぼちゃの甘味が卵とブレビ(羊)のチーズに非常にあう美味しい一品ができました。パディドゥかぼちゃは、そのかわいい見た目から特にこの時期装飾用でよく目にする小さなかぼちゃです。果肉は水分が少なく甘みがあります。食材として広く使われてはいないようですが、炭水化物が少ないため低カロリーで、栄養価も高いことで知られています。ほかのかぼちゃ同様、抗酸化物質が豊富な野菜の一つで、腫瘍や癌の予防に特に効果があるとされています。

*卵をココットに入れてオーブンで半熟に焼くフランスの家庭料理。

4人分

• 中くらいのパティドゥかぼちゃ* ４つ
• 卵 ４つ
• 羊のチーズ 150g
• クレームエペス**大匙4杯
• オリーブオイル
• パン・ド・カンパーニュ(田舎風パン)
• シブレット(チャイブ)
• フルール・ド・セル、胡椒

*日本のかぼちゃで代用可
**フランスで一般的に使われる固形状の生クリーム。軽い酸味がある。サワークリーム、生クリームで代用可能。

1. かぼちゃの上部を切り離し、中の種とワタをスプーンでくりぬく。中身をくりぬいたかぼちゃと切り離した部分を沸騰したお湯で20分ほど茹でる。又は、はけで中身にオリーブオイルを塗って塩コショウした後170度のオーブンで40分ほど焼く。下茹している間、かぼちゃにきちんと火が通っているか、煮崩れしていないか、ナイフなどを使って確かめる。下茹後、必要であればかぼちゃの水を切る。
2. 羊のチーズをすりおろす。
3. オーブンの温度を180度に上げ、かぼちゃの中にすりおろしたチーズをしき、卵を割り入れ、クリームエペスをかける。その上から更にチーズをふりかけ塩コショウする。
4. 卵に火が通るまで10分から15分焼く。オーブンから出したかぼちゃに刻んだシブレットをかけて、パン・ド・カンパーニュと一緒に召し上がれ。

このレシピは、Marabout出版社から発売中の「Courges Toujours」(エレーヌ・ボルデリー著)からの抜粋です。