クリスマスが終わり年が明けるとフランスのパン屋やお菓子屋には王様のガレット(ガレット・デ・ロワ)が並びます。これは1月初めのエピファニー(公現祭)に食べるフランスの伝統菓子で、イエス誕生を知った東方の三博士がベツレヘムの馬小屋を参拝した出来事を祝うものです。
今回ご紹介するのは毎年私が作っているお気に入りのレシピです。とっても簡単で美味しいですよ!パイ生地は手軽さ重視で市販のものを使います。バターたっぷりのものを選んでください。冷凍のパイシートでも大丈夫です。
加熱時間 : 40分
調理時間 : 1時間30分
材料
カスタードクリーム
牛乳 10cl
バニラビーンズ1/4本分
卵黄1個分
砂糖 25g
コーンスターチ 10g
バター 8g
アーモンドクリーム:
バター(常温で柔らかくしておく)100g
アイシングシュガー 100g
アーモンドパウダー 100g
コーンスターチ 10g
卵 1個
ラム酒(できれば香りのいいダーク・ラム)1cl
ガレット生地:
パイシート 2枚
卵黄 1個分
フェーヴ
シロップ:
水 10cl
砂糖 50g
作り方
1.カスタードクリームをつくる。 鍋に牛乳を沸騰させ、さやに切り込みを入れ中のバニラをかき出したバニラビーンズを鍋に入れる。ボウルに卵黄と砂糖を入れ、白っぽくなるまで泡立てコーンスターチを加える。
2.まず牛乳の1/3量をボウルに入れかき混ぜる。その後残り全部鍋の中に流し入れる。クリームにとろみがつくまで数分間かき混ぜたら火を止め、クリームが冷めたらバターを加える。バットやボールで粗熱を取ったら、クリームが空気に触れる部分は乾かないようにラップに包みんで冷やしておく。
3. アーモンドクリームをつくる。バターが柔らかいクリーム状になっていない場合は、柔らかくなるまでヘラで数分混ぜてから作業すること。バターにふるいにかけた粉砂糖・アーモンドパウダー・コーンスターチ・卵を混ぜ合わせる。なめらかになったらラム酒を加える。
4.オーブンシートを敷いたトレイの上に、1枚目のパイ生地を広げる。そこに縁を2cmほど残して上記のアーモンドクリームをのせたら、アーモンドクリームの中にフェーヴを軽く押し込むように入れる。刷毛を使い生地の端を水で湿らせる。
5. クリームとパイ生地の間に空気が入らないように注意しながら2枚目のパイ生地をのせる。端を軽く押さえながら蓋をしたら側面にナイフの背などを使いって飾り用に浅い切り込みを入れる。伝統的には、太陽・月桂樹・麦の穂などのモチーフがある(写真参照)。
6. 刷毛を使い、表面に溶き卵を塗る。ナイフで表面に模様を入れ、180℃のオーブンで表面に焼き色がつくまで35分から40分焼く。
7.ガレットを焼いている間に水と砂糖でシロップをつくる。焼きあがったガレットの表面にシロップを塗って出来上がり。